時評
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第三の波
アルピン・トフラー
日本放送出版協会
1980/10/01
第一の波:農業社会
第二の波:産業社会
第三の波:情報化社会
キーワード
第二の波
第三の波
キーワード
第二の波:生産と消費の分離、市場、規格化、分業化、同時化、集中化、極大化、中央集権化。
第三の波:生産=消費者(プロシューマー)、脱画一化。
第二の波
生産と消費を分裂させ、生産者と消費者を切り離した。市場を中心にして、生活が展開するようになった。経済が市場を中心に動くようになった。
支配的な6つの原則は、規格化、分業化、同時化、集中化、極大化、中央集権化。
第二の波が社会に押し寄せるにつれて、過去の農業社会を守ろうとする人々との間で、血みどろの長い戦いがあった。アメリカの南北戦争、日本の明治維新、ロシアのロシア革命。
今日、産業主義に立脚する社会は、地球上の北緯25度線と65度線の間にベルト状をなしている。北アメリカ大陸の2億5000万人、西ヨーロッパの2億5000万、東ヨーロッパとソビエト西部が2億5000万、アジアの2億5000万、合計10億人が産業文明に属する。地球全体の約4分の1に相当する。
核家族、大衆教育、巨大企業が、社会を特徴づける制度。
第三の波
生産=消費者(プロシューマー)
脱画一化、
規格化、分業化、同時化、集中化、極大化、中央集権化からの開放。
第二の波の既得権を手放すまいとする人々と、第三の波の世界を生きようとする人々との間の対決が始まっている。
第三の波のエネルギー体系は、供給減は枯渇せず、再生可能なものが多くなる。また、高度に集中化された燃料に頼らず広い範囲に散在する、バラエティに富んだエネルギーになるだろう。
第三の波のバックボーンになろうとしている産業は、コンピュータとエレクトロニクス、宇宙、海底、遺伝子。
生産=消費者(プロシューマー)
消費者は、生産者の仕事を肩代わりすることによって、生産=消費者(プロシューマー)となる。
経済活動には二つの分野が考えられる。一つは市場部門、交易を目的として商品を生産する分野であり。
もう一つは、生産=消費者(プロシューマー)部門、我々自身が消費することを目的として生産活動を行う分野である。
第二の波は、経済活動の大半をA部門(自己消費のための生産)から、B部門(市場のための生産)へ移行させてしまった。
しかし、第三の波が進行するに連れて、自分のことは自分でやろう、という精神に基づいた活動が、目覚しい勢いで伸びている。
市場経済の価値観は、人間をその所有物の多寡で格付けするが生産=消費者(プロシューマー)の価値観は、その人間に何が出来るかを重視する。多額の金を持っているということが威信の原因になることに変わりはないのだが、ほかの特性も重要になってくる。中でも、他人に頼らず自立する精神、環境に適合し、困難な条件の下で生存し続ける能力、それに自分自身の手で何かを作り出す能力などが重視される。塀を作ったり、上手に料理をしたり、衣服を自分で仕立てたり、古いたんすを修理したりする能力である。
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